段ボール美粧印刷・プロセス印刷

日本における段ボールのフルカラープロセス印刷のほとんどは弊社グループで製版しています。
ダイレクト印刷(ポストプリント)からプレプリントまでトップシェアを有するには多くの知見と実績がありお客様の現場で向き合ってきた多くの実績があります。

段ボールにおけるプロセス印刷(ポストプリント・プレプリント)は単にカラーマネジメントの知識があるだけではフレキソ製版はできません。

印刷機と樹脂版の相性、インクと樹脂版の相性、印刷媒体の特性などさまざまな普遍的な要素を考慮して印刷現場に最適なフレキソ版をご提供いたします。

段ボールプレプリント(プロセス印刷)

日本の美粧印刷の90%以上はプレプリントです。
プレプリントは段ボール製造において表ライナーの段階で印刷を行い、その後、段ボールの成型工程において中芯と裏ライナーを張り合わせて段ボールにします。

表ライナーの印刷であるがゆえに表面平滑性があり印刷しやすいことがいえます。段ボールシートだと表面に段目の村が出て表面の平滑性がなく印刷が難しくなります。
印刷圧をかけないとインキが乗らない。したがってプレプリントより印刷圧をかけてマージナルが出やすい状況となりカラーの微妙なコントロールが難しくなります。
プレプリントは表面平滑のある程度出ているライナー(単紙)に印刷するため印刷圧をさほどかけずにキレイに印刷できます。日本の美粧段ボールのほとんどがプレプリントです。

一方オフセットの合紙も美粧印刷の手法としてありますが、インキがオフセットインキで油性であり環境面で劣勢にあること、オフセットの印刷面積に限界がありフレキソプレプリントより小さい範囲でしか印刷できない、オフセット合紙の方がコストアップになることなどのデメリットがあります。
ただし小ロットのサイズ小物には微細精度を追及できてメリットも出ます。家電製品などのカラーパッケージに多く用いられています。

プレプリントは水性インキを使用し環境にやさしいことも特徴です。
段ボールライナー(単紙)にはオフセットよりフレキソの方がインキのりが良いことなどメリットが多くあります。ただ輪転機での印刷になるので小ロットでは不向きです。

大手ブランドメーカーのビールなどの大量ロット品に現状日本では使用されています。
日本のプレプリントの現在の精度は50線から100線、見当誤差は0.5ミリ程度と欧米に比べ少し粗い状況です。(欧米プレプリントは精度80線から120線、0.3ミリの見当誤差)

これは使用している印刷機精度と使用しているライナーおよび樹脂版の平滑精度によるものです。樹脂版は欧米では1.7ミリ厚以下のものを使用しています。日本では2.54ミリ厚のものが多く、樹脂版は薄いほど精度が出てキレイに印刷が出るのが特徴ですが、表面に平滑性がないと薄い版では紙のムラをひろってしまい色抜けやベタのカスレなどの不具合が起こってしまいます。
日本の管理品質は極めてレベルが高く大手ブランドメーカーの主力製品でプレプリントは用いられています。

段ボールダイレクトプロセス印刷

プレプリントが段ボールする前のライナーの状況で印刷するのに対してポストプリントは段ボールシートにダイレクトで印刷します。
このメリットとしてプレプリントに比べて小ロット対応ができてプレプリントに比べてロスが少なくて済みます。ただしプレプリントに比べて印刷精度は劣勢です。
現在の日本のダイレクトプロセスの精度線数は45線から70線でプレプリント(50線から100線)に比べて粗く、オフセット標準の175線に比べると相当に粗いことが特徴です。

欧米ではBOBST社などの印刷機でダイレクトで100線前後で食品パッケージからテレビなどの大型家電に至るまでダイレクトでプロセス印刷されており、見当精度も0.3ミリ以下とかなりの高精度です。欧米では現在カラー段ボールパッケージの主流はダイレクト印刷なっています。日本の段ボール印刷機も精度が近年高くなってきていますので欧米のようにダイレクトプロセスができる時代も近いとみています。
樹脂版については日本の場合、2.84ミリ版を使用するのがダイレクトプロセス印刷では一般的です。製版については印刷機・インク・デザインなどの諸条件によってデータから樹脂版までさまざまなコントロールが必要です。

段ボールダイレクトセミプロセス印刷

日本の工場では印刷機が3色のところ多いためパッケージをカラフルに見せるために4色(CMYK)プロセスができません。そこで限られた3色(標準色などの3色)を使いカラフルな色表現を行うのがセミプロセス印刷です。3色のインキを使うことで従来の表現と違い人目を引くカラフルな印刷ができます。
写真は紺藍・黄色・ボタンの一般色インキを使用した例であり面白い表現が3色で可能です。

セミプロセス印刷

日本の漫画はそもそも多色化されていませんでした。線画で構成されたものが多くフレキソ3色で表現するにはアイテムです。弊社では漫画を用いたアイテムを数多く世間に出荷しています。ご当地キャラクターにも漫画を用いたものが多く地域性豊かな名産品などにも多く採用されています。

日本の段ボールは世界の段ボールに比べて地味でカラフルさはありません。物流のみの視点とみられがちですが消費者の手元に届くまで多くの人がパッケージを目にしており視覚的に訴えることは広告効果もあります。
日本の段ボールをカラフルにすることは商品の価値を高めるだけでなく消費者や流通に携わる人たちを自然と気持ちを活気づけるきっかけともなりえます。