フレキソ製版 、フレキソ印刷って?
いま世界中で注目されている印刷方法です
近年、欧米ではフレキソ印刷が印刷業界の大きな流れになりました。ヨーロッパ市場におけるパッケージは、ほとんどがフレキソ印刷となっています。
グラビア印刷からフレキソ印刷へ
また、軟包装分野のパッケージにおいて、グラビア印刷からフレキソ印刷への移行も顕著に現れています。日本においても近年、フレキソ印刷の環境対策や生産性における優位性は認められているものの、生産・システム環境の整備の遅れから、導入・利用の動きはヨーロッパほど活発ではありませんでした。
特に印刷再現性を重視する分野・クライアントにおいては、フレキソ印刷が、まだまだオフセットやグラビアに劣っているというイメージが先行しているというのが現状です。
ですが、実は、フレキソ印刷のCTP化の進行やギアレス構造のフレキソ印刷機の登場による見当精度の向上などの影響もあり、日本での印刷品質はここにきて飛躍的に向上しているのです。
設備環境としても印刷機の買い換え需要期を迎えると同時に、新規導入の活発な動きを背景に、今後ますますのフレキソ印刷の環境充実が確実となっています。
もっとフレキソで印刷できるものがあります
あらゆる媒体で高い印刷再現性を発揮します
「カラーパッケージで商品の差別化を図る」など、印刷面に美しさを求めるなら。凹凸面や伸縮面、変厚面など、あらゆる印刷面に、フレキソならではの高い印刷再現性を発揮します。
フレキソ印刷はアニロックスロールで厚みのある高弾性のフレキソ版に水性インキまたはUVインキをつけ、ダイレクトに被印刷体に印刷します。
そのため、フレキソ印刷は平滑性の悪い紙(厚紙、ダンボールなど)やフィルム・布・不織布等にもフレキシブルに対応し、伸縮性のある薄い素材や変肉のあるフィルムにも多色(8色)にて高い印刷再現性を発揮します。
印刷クオリティを求める商材にも最適
また、非常に薄く均一なベタ刷りを得意とし、様々な樹脂や薬品を塗り重ねることにより、更に精度を高めることも可能です。
近年、フレキソ印刷用の機材・資材や作成行程における技術の進歩によって、高線数で精巧な多色表現が可能となっています。
細字を精巧に安定して再現できるのはもちろんのこと、階調表現力も向上し、たとえば、150線の印刷線数で2~98%の階調表現も可能になりました。
お母さんに選んでほしい
製造環境におけるPRTR法の基準もクリアしているから、食品や医薬品関連のパッケージ印刷にも安心
フレキソ印刷は、水性インキ・UVインキ・溶剤インキなどさまざまなものに対応できますが、欧米ではフレキソ印刷インキが総じて環境性が高いと評価され、直接の身体に触れる機会も多い、特に食品、医薬品のパッケージ分野において、圧倒的なシェアを確保しています。
環境汚染から「人」と「地球」を守るフレキソ印刷
また、インキの塗布量が少ないため残留溶剤も少なく、特に食品関連印刷にも適しています。アルコールをベースとした溶剤を使用するためPRTR法の基準もクリア、製造環境上の対策にも考慮されています。
埼玉県では2002年に環境条例が発令され、各種印刷用の版も規制の対象となっています。千葉県、東京都もこれに追随する予定であるなど、昨今の環境に対する意識の高まりを反映し、今後ますますフレキソへの期待が高まっています。
フレキソ印刷だからできる高い生産性
フレキソ印刷のメリットのひとつに、「高い生産性」を挙げることができます。
紙器関連のフレキソの機械では巻き取り紙から印刷、トムソン、加工とワンパスの工程でこれまでになくスピーディに加工することが可能です。これによって、印刷後の加工において行程を中断することなくより効率的にフィニッシュまで作業の完了ができ、フレキソ印刷は、最近の傾向である多品種・小ロット印刷に最も適した印刷方式だと言うことができます。
フレキソ印刷の全行程を捉えた時、フレキソ印刷が生み出す高い生産性・効率性には今後ますますの可能性が秘められており、また、一貫した生産システムは「品質管理」面においても優れた機能性を発揮することは言うまでもありません。
丈夫で長持ち。当社フレキソ印版の高い耐摩耗性
当社フレキソ製版においては、さまざまな印刷仕様に合わせて厳選された取扱樹脂を採用します。
当社フレキソ樹脂版は、100万通しの印刷も可能な耐摩耗性を実現しており、大量ロット印刷の際にも安定した精巧な印刷再現性を実現します。
これらは、従来の材料に対して数倍の耐刷力があり、包装業界を支える重要な役割を担っていると言えます。
各印刷方式の特徴
印刷方式 | フレキソ | オフセット | グラビア | スクリーン | インクジェット |
---|---|---|---|---|---|
版式 | 凸版 | 平版 | 凹版 | 孔版 | 電子版 |
転写方式 | 直接方式 | 間接方式 | 直接方式 | 直接方式 | 直接方式 |
印刷速度 | 速い | 中 | 速い | 遅い | 遅い |
インクの種類 | 多様 | 油性インク | 油性インク | 多様 | 限定 |
印刷精度(全般) | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◯ |
細線精度 | ◎ | ◎ | ◯ | △ | △ |
インク濃度 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
印刷媒体 | 多様 | 主に紙 | 紙・フィルム | 多様 | 多様 |
媒体平滑 | 多少の凹凸可 | 要平滑性 | 要平滑性 | 凹凸可 | 凹凸可 |
媒体厚み | 多様 | 一定厚 | 一定厚 | 多様 | 多様 |
媒体形式 | 主に巻取 | 主に枚葉 | 巻取 | 枚葉 | 巻取・枚葉 |
印刷機コスト | 中 | 高 | 高 | 中 | 低 |
版コスト | 中 | 低 | 高 | 高 | なし |
環境性 | ◎ | △ | △ | △ | △ |
普及度 | △ | ◎ | ◎ | △ | ◯ |
フレキソ樹脂版の用途
印刷
- ダンボール
- 紙器
- 飲料カートン
- 軟包材
- 紙袋
- 布袋
- 封筒
- ティッシュペーパー
- 紙ナフキン
- シール
- シュリンクラベル
- 偽造防止印刷
- ホイル
- 木材
- クロス
- テープ
- 鋼板
コーティング
- 光沢つや消し
- のり
- 滑り止め
- 防虫加工
- 撥水コート
エンボス
- 紙加工(凹凸加工)
成型
- 鋳物成型